近頃の市販IoT機器の充実と歩調を合わせるようにして、FA機器のIoT対応によるスマートファクトリー化のニーズが非常に高まっています。IoT.kyotoでは、自社のラボ環境に各種FA機器を取り揃え、お客様のご支援ができる体制を整えております。写真にあるのはその一部ですが、それぞれの特徴を簡単にご紹介したいと思います。
FA機器
三菱電機製 MELSEC-Qシリーズ(PLC)
FAの制御に使われるコンピューターです。これにアナログ信号入出力機器やデジタル信号入出力機器を接続し、ラインの自動制御を行います。入力側にはリミットスイッチや各種センサー、出力側にはサーボモーター等のアクチュエーターや積層信号灯を接続します。最近の機種はRJ-45(有線LAN)インターフェイスを内蔵しており、他のPLCや外部の機器と連携できるようになっています。
オムロン製 レーザー測距センサーZX1シリーズ(アナログ出力)
レーザー光を用いて0.002mm分解能という、非常に高い精度で数十cm程度の距離を計測します。計測結果は4~20mAの電流値に置き換えて出力し、一般に「アナログ出力センサー」と呼ばれ、PLCなどに接続して利用します。アナログ出力センサーには計測値を電圧値で表現するものもあります。
IoTスターターパックにラインナップされている機器
たけびし製 デバイスゲートウェイ
PLCやModbus対応のデータロガーと接続し、センサーデータなどのFA機器の制御情報を簡単にクラウドに送信することができます。また、クラウドでの処理結果をもとにPLCを制御することも可能です。本機自体にDIO(デジタル入出力)/AI(アナログ入力)などのインターフェイスを備えており、単体でPLCに近い機能をもたせることも可能です。
NEC製 LTEルーター
デバイスゲートウェイと組み合わせて使用します。SORACOM Air SIM対応で、SORACOM Beam/Funnelを利用することで閉域網下で安全にクラウドまでデータを届けることができます。
Advantech製 EnOcean対応積層信号灯センサー
既存の積層信号灯(シグナルタワー/パトライト)に簡単にアドオンすることが可能で、しかもEnOceanの特徴である電源レスを実現しており手軽に生産ラインなどの稼働状況を可視化することができます。
今後これらの機器を用いたデモ環境の開発を予定しており、Web画面を用いてスマートファクトリーの概念を分かりやすくご覧いただきたいと考えております。ご期待くださいませ。