社内技術革新をリードする「DX寺子屋」研修に挑戦!

はじめに

「DX寺子屋」と呼ばれるIoT.kyotoが実施している社内研修制度をご紹介します。IoT.kyotoは事業部として先端技術をビジネスに適用するための調査や研究をする研究開発という枠組みがあります。この枠組みの目的はお客様に新しい価値を届けることと、社内に対しても技術共有のハブのような役割を持ちます。

社内で技術を共有する手段の一つとして、事業部の枠を超え、一時的に他事業部のメンバーがIoT.kyotoのメンバーとして活躍する制度が「DX寺子屋研修」です。筆者は実際に他事業部から研修生として受講し、研修を通してどのような学びを得たか社内研修制度の紹介とともに振り返っていきます。

DX寺子屋の狙い

先端技術のノウハウを社内シェアし、各事業部のケイパビリティを拡大させたい

 先述した通り、IoT.kyotoでは事業部の強みとして研究開発にチャレンジができる役割があります。しかしながら、今まで事業部の強みを活かした他事業部との繋がりはあまり多くありませんでした。
「DX寺子屋」ではAIなどの最先端領域のノウハウを提供し、研究開発ドリブンやアウトプットファーストのIoT.kyotoのカルチャーを広めたいという狙いがあります。

研修概要

  • 研修の流れ

 DX寺子屋は他事業部のメンバーがIoT.kyotoへ来て研修を受ける制度で、約3ヶ月でIoT.kyotoのノウハウを習得し、OJTにて実践トレーニングを行います。 

「寺子屋」という由来について歴史を辿ると、江戸時代に庶民への教育機会の提供や地域の結束強化などを目的として様々な背景を持つ人が師匠になり、生徒である「筆子」に教育機会を提供していました。
DX寺子屋制度では学んだ筆子が自ら師匠となり、次世代の自部門の筆子を教えてから戻ることが原則になります。

  • 研修の成果

 筆者が研修を3ヶ月受講し、研修で学んだ技術を活用した最終成果物として、自己紹介ページを作成しました。作成した自己紹介ページのアーキテクチャ図は以下の通りです。

 実際に作成した自己紹介ページの画面は以下のように、
基礎的なフロントエンド部分だけでなく、バックエンド部分では認証やクラウドからデータの取得、変更もできるようになりました。

 

 実際に筆者の修行前と後のスキルではクラウドの運用保守だけでなく、IoTやフロントエンドの開発を経験するなど、大きく変化がありました。

研修を受けてみて

 筆者も社会人2年目でDX寺子屋研修を受講し、OJTに携わっている最中ですが、以下の2点について魅力を感じました。

  • 他事業部のカルチャーを体感することができる

 DX寺子屋研修では、「アウトプットファースト」のカルチャーを軸に、研修中はインプットした技術について、その技術がなぜ、どのように使われ、どのようなアウトプットをしたのかなどを自分でまとめ、発表します。最初は戸惑いもありましたが、ただ知識をインプットして終わるのではなく、発表してフィードバックを頂くことでより理解が深まり、実践に活かせるスキルとして定着しました。
また、IoT.kyotoでのイベント出展にもメンバーとして参加し、自社製品をお客様にご紹介するなど貴重な体験もさせて頂きました。

  • メンター制度による短期間での技術習得

 研修中は疑問や課題を解決するために、筆子に対して1人メンターがサポートするメンター制度も導入しており、安心して相談できる環境の提供や技術に関する早期のフィードバックで学習を加速させることができました。
また、メンタル面でも気軽に相談してサポートを受けることができるため、モチベーションを高く維持しながら取り組むことができました。手厚いサポート体制により、研修全体を通じて一層、社会人としての成長を実感することができました。

まとめ

 以上のDX寺子屋のような事業部を横断した社内研修により、研修を通じて得た知識やスキルは、個々のキャリア形成にも大いに役立つと考えます。筆者自身、基礎的な開発手法から先端技術まで幅広い知識を習得し、技術者としての成長を実感することができました。
また、自事業部に戻った際にもIoT.kyotoのカルチャーである「アウトプットファースト」の普及やDX寺子屋で学んだ最先端技術を活かして新しいプロジェクトに取り組み、成果を上げたいと考えております!