IoT.kyotoの情報共有の取り組み『ゆるテック』について紹介します ~連載第2回~

ゆるテックとは?

IoT.kyotoではチームでの技術共有の一環として「ゆるテック」という取り組みを実施しています。
「ゆるテック」とは、IoT.kyotoのメンバーが週に一回集まり、業務に役立つ知識や経験を気軽に共有し合う取り組みです。
今回は発表を紹介するブログの第2回目です!
開始の背景や導入の効果については以前のブログ記事にて紹介しています。詳しくはこちらをご覧ください。

ゆるテックの発表サマリーをご紹介

2024年7月に発表されたものをご紹介します。
もし興味があるテーマがあれば、深掘りしてみてください!

  • みんなが思っているよりMQTTはすごくて複雑かもしれない
  • デジタルスタンプ
  • ヒューリスティック
  • トラブルをどう解決するか

以上の発表内容から、今回は「トラブルをどう解決するのか?」をピックアップして紹介します。

本テーマは著者 木部 智之 氏の『プロジェクトのトラブル解決大全 小さな問題から大炎上まで使える「プロの火消し術86」』をベースに一部抜粋して内容を共有しました。

私はマネジメントやリーダー業務を経験したことはありませんが、この発表を通じてプロジェクトリーダーのメンタリティについて深く考える良い機会となりましたので、ご紹介します。

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炎上案件はなぜ起こる?

プロジェクトが炎上する要因は多岐にわたりますが、最も大きな要因の一つは「品質を最終的に担保しなければならない」というプレッシャーです。
納期やコストは限られている中で、品質を高めるための追加作業が発生し、結果として負荷が増大します。


出典:『プロジェクトのトラブル解決大全 小さな問題から大炎上まで使える「プロの火消し術86」』

炎上を回避するためには?

炎上を回避するためには、リーダーが「腹をくくる」ことが必要です。
これは、リーダーがプロジェクトに対して責任を持ち、困難な状況でも逃げずに対処する決意を持つことを意味します。

「腹をくくる」とは? 

腹をくくっている人: 崖っぷちでも打開策を打ち続ける人
 「〜するためには、まず〜から始めましょう」 のように具体的な指示を出す

腹をくくってない人: 厳しい状況になると諦めて責任回避的になり、崖っぷちで逃げ出す人
 「〜と聞いている」「やってみなければわからない」 のように曖昧な発言をする

とは言っても腹をくくるのは簡単ではありません。理由として「恐怖」「不安」があるからです。
これには、プロジェクト炎上に対する恐れや自身の能力に対する不安が含まれます。
リーダーは、これらの感情に対処し、前向きな行動を取るために自分自身の気持ちと向き合う必要があります。

腹をくくっていないと?

腹をくくっていないリーダーがいると、メンバーは懐疑的になります。
「このリーダーを頼って大丈夫なのか?」とメンバーに思わせないようにする必要があります。

そのためにはメンバーの心理面をケアすることも重要です。
具体的には、トラブルの渦中ではメンバーのメンタルが弱っているケースが多く、休職や退職者が出てくることも考えられます。

リーダーは常に前向きなメッセージをメンバーに投げかけ、モチベーションを切り替えることが必要です。

炎上してしまったら?

プロジェクトが炎上してしまった場合、早期に原因の解明が必要です。
炎上の原因は、腹をくくっていないリーダーにあることが多いです。

具体的には、プロジェクト計画書や課題管理表、体制図を確認することで、どのように役割分担しているのか、課題の難易度が高いのか、統制が取れていないのかなどの問題点が明らかになります。

原因を解明するためには、プロジェクト内の体制図から課題が多いチームを特定し、主要担当者が誰かを特定することが重要です。

まとめ

プロジェクトが炎上しないためには、リーダーは責任回避をせず、当事者意識を持って腹をくくることでメンバーからの信頼を獲得することが重要です。

根性論的な精神がメンバーの士気を高め、困難な状況でもチームを一つにまとめる原動力となります。

全体の認識として、このようなアプローチを「ゆるテック」という場で共有することにも価値があると感じました。

最後に

IoT.kyotoの取り組み「ゆるテック」の2024年7月の取り組みについてご紹介しました。
今月は、プロジェクトリーダー向けに「トラブルをどう解決するか」という内容をお伝えしましたが、いかがでしたでしょうか。気になる方はぜひ、紹介した著書を読んでみてください。