2020年2月5日(水)、KYOSO本社 3Fイベントスペースにて、JAWS-UG 京都「ウェルアーキ勉強会~しくじり先生もあるよ!~」が開催されました。
今回は「AWS Well-Architected フレームワーク」(以下、ウェルアーキ)をテーマにアマゾン ウェブ サービス ジャパン(AWSJ)の清水さん、西谷さんのお話を中心にしくじりLTも含めた盛り沢山のJAWS-UGになりました。
今回、JAWS-UGに初参加した長崎さんにレポートしてもらいました!
Well-Architected概論 (AWSJ 清水さん)
ウェルアーキとはAWSのSA(ソリューションアーキテクト)の方々が10年以上培かってきたノウハウに基づき、AWS初心者でもウェルアーキの質問事項に沿って確認していくことで、どれだけベストプラクティスに即しているかが分かるフレームワークです。(※全てをベストプラクティスに合わせるのが目的ではなく、ベストプラクティスに即さない項目があった場合にそれらの改善点(リスク)になるものを認識することが大切とのことでした)
ウェルアーキは常に最新のベストプラクティスに基づくように年々更新されているので、定期的にウェルアーキを見直すことが重要です。
自分の勉強不足でウェルアーキにレビューの進め方まで掲載されていることや、AWSの開発を進めていく上で、AWSのSAさんと進めていくケースが多いことを初めて知りました。
サーバレスのウェルアーキを知ろう~サーバレスレンズ~(AWSJ 西谷さん)
参考:サーバーレスアプリケーションレンズについてのホワイトペーパー
JAWS-UGが終わってから上記のホワイトペーパーを見つけたのですが、西谷さんがこの内容について噛み砕いて説明してくださっていたのだとわかり、とても理解しやすかったです。
AWS Lambdaの設計原則はシンプルで単一のものを複数用意する形を取り、できれば非同期処理が望ましい、とのことだったので今後の設計の参考にしようと思いました。
ウェルアーキしくじりLT
どの方のLTも今後自分がやってしまいそうなことについてのお話だったので、とても有意義な時間が過ごせました。
AWSしくじり先生(小西さん)
アーキテクチャをどんどん進化させてしまって失敗したお話でした。
すみさんのLT
ウェルアーキに書かれている内容が抽象的すぎて理解できなかったり、そもそもそのウェルアーキのチェックフローがとても多かったりで、なかなかAWSサービスを会社に導入することができなかったというお話でした。
最終的にウェルアーキの内容に関してわからないことはAWSのサポートに直接問い合わせることで解決されました。
AlexaでのAWS運用結構やらかしやすい説(Okamotoさん)
Alexaスキルを作成するのにAlexaスキルとAWS Lambdaの作成や編集などができるASK CLIというコマンドラインツールがあります。
このASK CLIの利用は特に制限がなかったらしく、どんどんスキルを作成していたら、ある日AWSから作成した時のNodeのバージョンがサポートを終了するため、バージョンを上げてくれという内容のメールが届き、悲惨な目にあったという話をされていました。
また、ウェルアーキとは関係ありませんが、AWSからもらえるクーポンはクーポンをもらった時以降に出たAWSの新サービスは対象外だから気をつけて、という話もされていました。知らなくて多額の請求が来たそうです…。
AWSでのしくじり集(そなーさん)
会社の方が実際にやらかしてしまったことについてお話しされていました。
初心者にありがちなこととして、デプロイ先のリージョン間違いや、EC2にEBSが紐づいた状態でEC2を削除しただけでは残ったEBSの請求は止まらない…といった内容だったので、AWS初心者として一番共感できる内容でした。
他にもループに関するお話ではAMIの展開を誤って展開してしまい、意味のないAMIが複数作られてしまったというお話や、セキュリティに関するお話もされていました。
ウェルアーキの陳腐化と戦えなかった(野崎さん)
JAWS-UG初参加の野崎さんのLTは主に案件の裏話でした。
まとめ
初めてのJAWS-UGでしたが、思っていたよりもカジュアルなユーザー会でとても楽しかったです!
AWSJの方に対しても皆さんフラットにお話されていたのも意外でした。
おまけ
ジャンケン大会もありました!勝ち抜いた方にはAWSのカレンダーが配られていました。