IoTカメラ「Vieureka」を使って不織布の不良品検知を行う

現在、研究開発の一環でIoTカメラ「Vieureka」を使った新たなソリューションをトーア紡マテリアル株式会社 四日市工場様にご協力いただき、共同で開発しています。今回はその途中経過ではありますが、「不織布製造における表面の汚れや異色繊維の飛び込みを検知し、現在作業員の目視で行っている作業を省力化する」ため、IoTカメラ「Vieureka」で不織布の不良品検知が可能か検証いたしました。

今までのIoTカメラ「Vieureka」 研究開発

Vieurekaを使って顔認証アプリを検証しました![エッジ(Vieurekaカメラ)方式 OR ハイブリッド(Vieurekaカメラ+クラウド)方式]
Vieurekaを使った顔認証電子錠開閉システムを開発中!
Vieurekaを使った顔認証で電子錠を開閉する


お客様からサンプルの不織布を3色分、良品と不良品の2種類、計6枚を送っていただき、研究開発を行いました。

検証

不良品

画像の通り、今回用意していただいたサンプルの異常部分が白色の異色繊維の混入のため、不織布の白色の部分を検出できるようロジックを検討しました。

  1. 不織布全体の色を抽出
  2. グレースケールに変換
  3. 2値化処理を行う
  4. ラベリング処理を行う

結果

異常検知した場合、異常部分に赤色の枠をつけることができました。結果は動画をご参照ください。実際にカメラの設置予定場所ではライン上を不織布が流れていくため、動画でも1秒インターバルで検知できるよう、コマ送りでサンプル不織布を動かしています。

今後の予定

IoT.kyoto内での検証がうまく進んだため、お客様との打ち合わせで結果をご覧いただき、実際にVieurekaを工場に設置してPoC(概念実証)にご協力いただいています。IoT.kyoto VISでリアルタイムの検品状況を数値で確認していただけるよう設定、また異常検知した際にSlackに通知が行くよう機能を追加し、お客様に納品いたしました。

アーキテクチャ(納品時)

トーア紡マテリアル株式会社 四日市工場様にてPoC(概念実証)を行っていただいた結果は後日導入事例記事で公開する予定です。

追記(6/24)

トーア紡マテリアル株式会社 四日市工場様よりPoC(概念実証)の様子をいただきました。
機械の上に設置していただいています。

結果についても動画をいただきました!
詳細な検証結果が出次第、また導入事例としてご紹介させていただきます。