顧客名
トーア紡マテリアル株式会社様
概要
フェーズ1で工場全体の電力デマンドが可視化されたことで想定以上の効果があったため、さらに詳細に分析できるダッシュボードを開発しました。
※キャプチャー画面はデモ用のサンプルで、実際の計測値とは異なります
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フェーズ1の導入効果
フェーズ1ではスターターパックを導入し、手始めにIoT.kyoto VISを利用して工場全体の電力デマンドを可視化しました。その結果、これまで監視盤の近くでなければ確認できなかった電力デマンド値がスマホがあればどこでも確認可能となり、現場の方の積極的なアクションを誘発することができるようになりました。
この結果から、より詳細な分析ができるダッシュボードを開発すればピークカット/ピークシフトに向けた具体的な施策を実行可能と判断しました。
フェーズ2のねらい
PLCから工場全体に加え各電源系統の電力デマンド値を収集し、ダッシュボードを構成しました。リアルタイムと過去24時間の電力デマンドの変化が一目瞭然で、さらに過去に遡っての分析も可能です。毎時00~30分と30~00分の各30分間の積算電力量が契約電力を上回ると違約金が発生するため、限界値に近づいた場合に素早く電力デマンド値を下げるアクションをとる必要があります。このダッシュボードを見ることで、どの電源系統でアクションをとればよいのか瞬時に判断することができます。
また、長期的な視点に立ってピークカット/ピークシフトを行うことで契約電力そのものを下げることも期待されています。
30分間電力デマンドを直感的に把握
さらに追加で上記で説明した「30分間電力デマンド」をより直感的に把握するための画面を開発しました。デマンドの推移から30分間電力デマンドを予測してグラフ表示しており、予測値が危険域に達すると段階的にアラートメールが送信されます。
主な機能
- リアルタイムデマンドを円グラフと数値で表示、スライダー操作で過去24時間の遡りが可能
- 電源系統ごとに年間/月間のピーク値トレンドを可視化
- 積み上げグラフ/折れ線グラフをリアルタイムまたは任意の日付で表示
- 電源系統ごとに閾値を設定し、超えた場合はメールで通知
今後の取り組み予定
- 監視盤のIoT化
- 排水処理プロセスの可視化
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